初恋
1897
まだあげ初めし前髪の林檎のもとに見えしとき前にさしたる花櫛の花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて林檎をわれにあたえしは薄紅の秋の実に人こひ初めしはじめなり
わがこゝろなきためいきのその髪の毛にかゝるときたのしき恋の盃を君が情けに酌みしかな
林檎畠の樹の下におのづからなる細道は誰が踏みそめしかたみとぞ問ひたまふこそこいしけれ
1897
まだあげ初めし前髪の林檎のもとに見えしとき前にさしたる花櫛の花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて林檎をわれにあたえしは薄紅の秋の実に人こひ初めしはじめなり
わがこゝろなきためいきのその髪の毛にかゝるときたのしき恋の盃を君が情けに酌みしかな
林檎畠の樹の下におのづからなる細道は誰が踏みそめしかたみとぞ問ひたまふこそこいしけれ